期待値で喰っていけたらいいな

株、パチスロ、その他金融商品の期待値がある状況を探っていくよ

収入を増やすためのギャンブルについて考える【公営ギャンブル編】

果たしてギャンブルで収入は増やせるのか

いつもお世話になっております。ベンチ猪俣でございます。昨年の12月、株で1500万円ほど負けました。うけるー

さて、前回のエントリで

体重
摂取カロリー>消費カロリー…体重増
摂取カロリー<消費カロリー…体重減

お金
収入>支出…お金増
収入<支出…お金減

というお話をさせていただきました。

初めに言っておかなければいけないことがあるのですが、世のマネー本にはしつこく書かれてますけど、収入を増やすより支出を減らす方が圧倒的に楽です!!

だってスマホのプラン見直したりクレカ払い増やすだけで年1万円以上の支出減は堅いんですよ?

ですが、支出を減らす話は後日のエントリに回したいと思いまして…支出を減らす方法は世間に山程書かれてますしね。

わたしを含めてみなさんがやられているギャンブルが勝てるものなのか、収入を増やせる可能性があるのかどうか分析するほうが需要がありそうな気がします。エントリ2回目で脱落者大量に出すわけにもいかないですし。

そもそもギャンブルって勝てるの? このエントリでは国側が胴元となっているギャンブルから見ていきましょう。

 

25%の控除率がキツい3競オート

いわゆる3競オート…競馬、競輪、競艇(ボートレースって言わないとある特殊な力が働いて怒られるとの噂がある)、オートレース、即ち公営ギャンブルは日本の代表的なギャンブルであり、経験された方も多いと思います。

基本的な解説で恐縮ですが、公営ギャンブルは基本的に控除率が25%…つまりJRA地方自治体などの運営主体が全体の賭け金の25%をぶっこ抜いて、残りの75%を的中者に払い出される仕組みです(※)。25%ってめちゃんこぶっこ抜きだからなおまえら気を付けろよ冷静になれ

胴元がいるギャンブルは、一旦参加者からお金を集めてそれを「不平等に」分配。集めたお金の中から一定の割合が胴元のポケットに、という仕組みなんですね。胴元のいないギャンブルは日本では非合法なものしかないはずですが、麻雀が代表例です。

ということはですね、無作為にお金を掛け続けると-25%…1万円使ったら7500円、100万使ったら75万、1000万使ったら750万円返還に、理論値ではなるんです。無作為に1レース1点ずつ賭け続ければ。

予想精度を上げて全部当てればいいじゃん? と思う方もいるかもしれまんが、的中率が上がれば上がるほど人気サイドの馬券を買う傾向にあるため、平均払い出し金額は下がります。

もちろん大穴一発狙いの的中率が低いことは、みなさん体感していらっしゃいますよね。

いや普通25%天引きなんて負けるやん、寄付行為やんけ

 

※…中央競馬単勝複勝は20%控除。その他馬券の種類により控除率が異なる(http://www.jra.go.jp/keiba/reimbursement_rate/index.html

オートレースは30%控除。ボッ(略)

なお今回のエントリでは税金は考慮していません

 

オッズの期待値はブラックボックス

ところがなんですが、払出金の倍率…いわゆるオッズは機械的に客の全体の賭け金の量に応じて決まってきます。

例えば、競馬において単勝2倍は確かに当たりやすいのですが、単勝2倍が果たして回収率75%を超えてくるかはわからないんですね。

 

●「単勝2倍の馬が1/2×0.75=1/2.66で必ず当たるかどうかは(統計を取らないと)わからない」

 

ということです。単勝2倍の馬は実は2分の1で1着に来る(回収率100%)おいしい馬券なのか、4分の1でしか1着に来ない(回収率50%)期待値の低い馬券なのか。統計を取らないとわからないわけです(統計上、人気馬は過剰に買われやすいとかなんとか聞いたことはあります)。

単勝2倍の馬の中には、条件付けを細かく設定した結果、明らかに期待値が100%を超えてくるようなケースもあるかもしれませんよね。

 

馬券裁判男

2018年の有馬記念オジュウチョウサンという馬が出走し大変盛り上がりました。このときの同馬の単勝オッズが9.2倍の5番人気。明らかに1着に来る可能性が著しく低い馬が過剰に買われていたわけです。

ということは他の馬の単勝を買えば期待値が高いのでは、と思いつけるかどうかがギャンブル脳検定みたいなところがあります。

実際ブラストワンピースという馬が勝ちまして、単勝8.9倍とまあまあの配当になりました。これ、あとから見るとそこそこおいしく見えるんじゃないんでしょうか。

さらに複雑に条件付けして(例えばこのコースのこの距離は内枠が大幅有利とか)、明らかに実力より不当に買われている馬を消し、実力よりも不当に買われていない馬を見つけてそこに賭ける、という手法をとったのが例の馬券裁判男こと「卍氏」ですね。

 

http://keiba.keiba-gp.com/sp/m/tokusyu/pick_up_manji/index.html

 

 

ギャンブル界隈では話題になった方なので、見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

公営ギャンブルで勝つには、

×当たりそうな買い方を考える

○オッズを見ながら期待値が高い買い方を探す

という手法の方が、個人的には勝てる可能性が高いと考えています。

 

ちなみにこの手法、公営ギャンブルの宿命として自分の資金が増えるとやりづらくなるんですね。

自分の賭け金が大きくなればなるほど自分の買いでオッズが下がっていく…つまり期待値が下がっていくということです。

種銭が少ない内はJRA以外でもいいのですが、種銭が大きくなるとJRAでないと厳しそうな気もします。

中には年間回収率100%を大きく超えてくる、神様みたいな予想師の方もいらっしゃいますが、ファンレベルだと再現性が乏しいように思います。毎日調教見てたりするレベルで、かつ恵まれた才能がある方だけじゃないでしょうか。「パドックを見たりコースを読むなどの予想をしてトータルプラス収支にするのは一般レベルの方ではかなり厳しい」ということはわりと確信を持って言えます。

公営ギャンブルで勝つ方法はあるがかなりの棘の道、というのが結論です。お金を増やすなら働いたほうが早そうな(パチスロで年間回収率102%くらいにするほうが簡単そうですよね)。

あっ、もちろん自分がプレイヤーにならず、芸能人化して胴元の広告塔になれるならなったほうが絶対にいいです。胴元、お金持ってますし。

 

宝くじはやるならキャリーオーバー発生時

宝くじ、サッカーくじ、ロトは控除率55%の超クソぶっこ抜き商品でして、ことお金を増やすという意味では絶対に手を出してはいけないギャンブルです。もうこの控除率を見ただけで即座にこの結論になります。技術介入性もなく完全ランダム抽選ですからね。

「当たる宝くじ売り場」などと宣伝されている場所もありますが、あれは単純に宝くじの販売総数が多い売り場なので、当たりクジが出る回数も多いというだけですね。

とはいえ一発当ててしまえば人生変わるわけで、買う人の気持ちもわからなくはないんですが。

それでもどうしても「宝くじを当てて人生一発逆転したいんや、それ以外はもう無理なんや!!」という強い気持ちを持った方には、ロト7やトトBIGなどでたまに発生するキャリーオーバー時のみ買う、というのをおすすめします。

キャリーオーバーは当選者がいない時に次回に当選金を持ち越すシステムで、当選金が単純に上乗せされます。すなわち、キャリーオーバー時は還元率が上がります

ノープランで年末ジャンボとかでしこしこ負けを重ねるくらいなら、キャリーオーバー発生時にドカンと張ったほうが逆転チャンスが高まるかと(これはJRAwin5も一緒で、100%超えはほぼないもののキャリーオーバー時は還元率はかなり高まる)。

…もちろん、宝くじそのものを全否定するわけではありません。

生活の彩りとして余裕資金の中で宝くじを年に数回程度、少額買える人生、配偶者と儚い夢(3億円あたったら何に使う? みたいな)を共有する人生、とても素晴らしいと思いますよ。残念ながらわたしにはそうした人生は送れませんでしたが。

 

今回はここまで。思ってた以上に長くなりましたので、麻雀やパチンコ・パチスロの話はまた次回以降のエントリに回したいと思います。